郷戸・房戸(読み)ごうこ・ぼうこ

旺文社日本史事典 三訂版 「郷戸・房戸」の解説

郷戸・房戸
ごうこ・ぼうこ

律令制下の地方行政の末端組織
郷戸は律令の戸で,戸が50戸集まって1里(のち郷)となるので,郷戸という。班田収授・租税徴収などの基本単位である。郷戸は平均20〜30人よりなり,大きなものは100名をこえ,非血縁寄口 (きこう) や奴婢 (ぬひ) も含まれていた。その中には10人前後の血縁からなる小家族を数戸含んでいることもあり,これを房戸という。生活の基本体は房戸であったとする説が有力である。

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