部連村(読み)ぶれんむら

日本歴史地名大系 「部連村」の解説

部連村
ぶれんむら

[現在地名]宇検村部連

須古すく村の南西に位置し、集落焼内やきうち湾に北面する。屋喜内やきうち間切宇検うきえん方のうち。ブルィンなどともよぶ。「南島雑話」によれば、部連村から名柄ながら村へ越える坂は難所であるという。万暦七年(一五七九)五月五日の琉球辞令書(和真一郎氏所蔵文書)に「屋けうちまきりのへれん」とみえ、当地の「大やこ」(大屋子職)に「屋けうち」大屋子(現大和村大和浜の和家)が任じられている。大和浜やまとはまのユカリッチュである伊間は、宇宿大親家譜系図(奄美大島諸家系譜集)によれば、一世・二世が笠利かさん間切宇宿うしく(現笠利町)の大親職に任じられ、三世が屋喜内大親職を受け、万暦七年には部連大親に転任したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android