那珂西郡(読み)なかさいぐん

日本歴史地名大系 「那珂西郡」の解説

那珂西郡
なかさいぐん

古代の那賀なか郡から一二世紀後半に分立した中世の俗称郡名。現水戸市飯富いいとみ町より上流の那珂川西岸地帯がおおよその郡域と思われ、弘安大田文に「那珂西百五十二丁五段小」とある。

大中臣氏略系図(京都府福知山市桐村家蔵)は、藤原師通六世の孫に上総中左衛門尉実久を記し、「右大将家御代常州那珂東西両郡此外数ケ所給之」と注記する。この系図によると、実久は正治元年(一一九九)から承元三年(一二〇九)まで京都守護と丹波摂津・山城守護を兼ねたと伝える。「吾妻鏡」建久六年(一一九五)三月一〇日条の頼朝南都下向の記事にみえる頼朝近侍の那珂中左衛門尉が実久である。系図は実久の子孫が那珂西郡内に分流したことを伝える。

一方「吾妻鏡」の建暦二年(一二一二)九月一五日条には「常陸国那珂西沙汰人等、兼行地頭職、可令安堵名主之由被仰下、所謂行光、祐茂、行村、光季等也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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