避暑(読み)ヒショ

デジタル大辞泉 「避暑」の意味・読み・例文・類語

ひ‐しょ【避暑】

[名](スル)涼しい土地に一時移って、夏の暑さをさけること。 夏》「―の宿うら戸に迫る波白し/犀星
[補説]作品名別項。→避暑

ひしょ【避暑】[絵画]

湖畔

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精選版 日本国語大辞典 「避暑」の意味・読み・例文・類語

ひ‐しょ【避暑】

〘名〙 暑さを避けること。夏季、涼しい場所へ転地すること。《季・夏》
江談抄(1111頃)二「炎暑之時請暇、向宇治別業、以避暑事」 〔班固‐竹扇賦〕

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普及版 字通 「避暑」の読み・字形・画数・意味

【避暑】ひしよ

暑さを避ける。〔開元天宝遺事、天宝下、結棚避暑〕長安富家の子、~伏中に至るに、各林亭に畫を植(た)て、錦綺(きんき)を以て結んで涼(りやうはう)を爲(つく)り、坐を設け、長安の名妓を召して坐せしめ、~の會を爲す。

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世界大百科事典(旧版)内の避暑の言及

【納涼】より

…また氷室(ひむろ)に貯蔵しておいた氷を,立夏の日に氷室開きをして,盛夏に用いることも一つの納涼であったろうが,これは限られた上流階級のことである。王朝時代の避暑地では宇治が有名であり,緑陰と川とに恵まれていたからであろう。宇治大納言源隆国が,この地の南泉坊に避暑して,道行く人から諸国話を聞いて《宇治拾遺物語》を作ったという話は,伝説であるがおもしろい。…

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