選士(読み)センシ

デジタル大辞泉 「選士」の意味・読み・例文・類語

せん‐し【選士】

選び抜かれた人。
奈良平安時代大宰府だざいふに属し、国防警備に任じた兵士富豪の家の子弟から選抜された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「選士」の意味・読み・例文・類語

せん‐し【選士】

〘名〙
① 選抜された人。選ばれた士。特に、中国で、郷人の中から官僚として選ばれた人の称。また、それを選ぶこと。〔制度通(1724)〕 〔礼記王制
② 奈良・平安時代、大宰府およびその管内の九国二島で国防にあたった者。富裕な家の子弟から選抜された。「続日本紀」の天平六年(七三四)にも見えるが、平安時代、天長三年(八二六)に至って、兵士制を廃止して、西海道に千七百余人をおいて交替で警備にあたることとした。
※続日本紀‐天平六年(734)四月甲寅「免諸道健児儲士選士。田租并雑傜之半

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