遠藤新田(読み)えんどうしんでん

日本歴史地名大系 「遠藤新田」の解説

遠藤新田
えんどうしんでん

[現在地名]静岡市遠藤新田・安倍口団地あべぐちだんち

安倍川下流右岸、同川に足久保あしくぼ川が合流する地点の南側に形成された広い氾濫原の北端に位置し、北西中之郷なかのごう村、南は安倍口新田。河川の合流点のため、当村北側の段丘から延びる堤は慶長二年(一五九七)に長さ二二一間の一番出しから五番出しが造られ、元和元年(一六一五)には長さ四五〇間と一五〇間の堤が下流部にかけて築かれたという(美和郷土誌・安倍郡誌)。当地の開発者は武田氏の遺臣遠藤正忠で、文禄年中(一五九二―九六)に甲斐国から中之郷村に移住したという(「修訂駿河国新風土記」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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