遠山景朝(読み)とおやま かげとも

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠山景朝」の解説

遠山景朝 とおやま-かげとも

?-? 鎌倉時代武将
加藤景廉(かげかど)の子。幕府御家人。美濃(みの)(岐阜県)遠山氏の祖。承久(じょうきゅう)元年(1219)4代将軍として京都から鎌倉にむかう九条頼経の供をする。3年承久の乱で後鳥羽上皇方についた一条信能(のぶよし)を美濃遠山荘で斬首したという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の遠山景朝の言及

【遠山氏】より

…美濃の中・近世の武家。加藤景廉が源頼朝より勲功賞として美濃遠山荘地頭職を与えられ,その子景朝が荘内岩村に拠って遠山を称したのに始まる。遠山荘はほぼ現在の岐阜県恵那郡全域,および木曾馬籠辺に及ぶ広大な荘園である。景朝を本宗として一族が荘内を分領し,やがて土岐氏と並ぶ美濃の名族となった。室町時代には将軍家奉公衆となる者が輩出した。7流に分かれ,戦国の争乱には織田・武田両勢力に圧せられた。遠山友政は1583年(天正11)森長可に父祖伝来の苗木城を奪われたが,関ヶ原の功賞として1600年(慶長5)苗木城1万500石余を与えられ,以後苗木藩として明治維新に至る。…

※「遠山景朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android