遊魂(読み)ゆうこん

精選版 日本国語大辞典 「遊魂」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐こん イウ‥【遊魂】

〘名〙 たましいが体を離れて浮遊すること。また、そのたましい。ゆこん
菅家文草(900頃)二・夢阿満「薬治沈痛纔旬日、風引遊魂是九泉」 〔易経‐繋辞・上〕

ゆ‐こん【遊魂】

〘名〙 「ゆうこん(遊魂)」の変化した語。
御伽草子・ささやき竹(室町末)「ことさらこれはゆこんのけにあたり、まもり仏はびしゃもんにて候へば、〈略〉つねは物まふでしていのり給へ」

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普及版 字通 「遊魂」の読み・字形・画数・意味

【遊魂】ゆう(いう)こん

死者の霊。〔敦煌変文集、一、伍子胥変文〕念(おも)ふに君が波濤ひ 魂散漫して、棘(けいきよく)に隨ふならん

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デジタル大辞泉プラス 「遊魂」の解説

遊魂

円地文子小説。1971年刊行。第4回日本文学大賞受賞。

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