逸りか(読み)ハヤリカ

デジタル大辞泉 「逸りか」の意味・読み・例文・類語

はやり‐か【逸りか】

[形動ナリ]
調子が早く軽快なさま。
「―にかき鳴らしたるを、中納言、堪へずをかしうや思さるらむ」〈堤・逢坂越えぬ権中納言
軽はずみで落ち着きのないさま。おっちょこちょい
「品々しからず、―ならましかばしも」〈東屋
はしゃいでいるさま。
「―にうちささめきたるも、又はづかしげにのどかなるも」〈堤・縹の女御
せかせかしているさま。
「―に走り書きて」〈・若菜上〉
勇ましいさま。
「弓引く道にも猛く、おほかた御本柱―に」〈増鏡・むら時雨〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android