連鎖・聯鎖・鏈鎖(読み)れんさ

精選版 日本国語大辞典 「連鎖・聯鎖・鏈鎖」の意味・読み・例文・類語

れん‐さ【連鎖・聯鎖・鏈鎖】

〘名〙
① 物をつなぎとめるくさり。
※西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉後「其間海底に伝信機を装置したる鏈鎖を沈めたるものなり」 〔南史‐東昏斉侯紀〕
② 監獄外の作業につく囚人に対し、必要と認めたとき、腰にまわして二人ずつつないだ鎖。現在は廃止されている。
朝野新聞‐明治一六年(1883)九月一一日「大坂府監獄本署にて囚徒に施す連鎖改良さるる」
③ 鎖のようにつながっていること。また、間をつないだり仲をとりもったりするもの。つながり。連関。〔哲学字彙(1881)〕
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六「師は〈略〉何時も宣教師と我日本人の間の連鎖となって居た」
※春六題(1921)〈寺田寅彦〉五「染色体内部に親と子の生命の連鎖をつかまうとして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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