這入(読み)はいいり

精選版 日本国語大辞典 「這入」の意味・読み・例文・類語

はい‐いり はひ‥【這入】

〘名〙
① はって中にはいること。
② 門の入り口。また、門から内。門から邸宅までの間。はいり。
※後撰(951‐953頃)春上・四一「いもが家のはひいりにたてる青柳に今や鳴くらん鶯の声〈凡河内躬恒〉」

はい‐い・る はひ‥【這入】

〘自ラ四〙 (「はいる(入)」の古形) 人などがはって内にはいる。はいこむ。また、そっとはいる。忍んではいる。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「まづ吹上の宮にはいいりて、君の御前についゐる」

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