返報・返奉(読み)へんぽう

精選版 日本国語大辞典 「返報・返奉」の意味・読み・例文・類語

へん‐ぽう【返報・返奉】

〘名〙
① 人の行為に対しておかえしをすること。また、そのおかえし。むくい。返礼報酬
平家(13C前)四「返報とおぼしくて〈略〉笛竹をひとよおくらせ給ふ」
② 怨みに対してむくいること。また、そのむくい。しかえし。報復復讐(ふくしゅう)
※虎寛本狂言・文山立(室町末‐近世初)「鎗を夫へ投付たは、某への返報か」
③ (返奉) 返事返答。こたえ。また、返信。
兵範記‐仁安三年(1168)七月一一日「仰云、書案文可留局、又仰云、猶可奉尊号由、可作返報」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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