辺土名市(読み)へんとなし

日本歴史地名大系 「辺土名市」の解説

辺土名市
へんとなし

一九四五年(昭和二〇年)に米軍政府が制定した沖縄島北部の住民収容地区名。沖縄戦開始以前の四五年二月一七日、名護地方事務所から国頭村に対し疎開者受入れの通達があり、二月中に那覇市、読谷山ゆんたんざ(現読谷村)浦添うらそえ(現浦添市)与那城よなしろ(現与那城町)などから五千七二人が入村していた。三月二三日の空襲および二六日以降の艦砲射撃激化に伴い人々は山中へ避難するが、山中では飢餓マラリアに脅かされる生活が続いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android