農山漁村活性化プロジェクト(読み)のうさんぎょそんかっせいかぷろじぇくと

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

農山漁村活性化プロジェクト
のうさんぎょそんかっせいかぷろじぇくと

第一次産業振興などにより定住の促進を図るとともに、都市住民の農林漁業体験、移住滞在などを促進することで地域間交流を深め、農山漁村を活性化するための政策市町村が地域の自主性と創意工夫により活性化計画を策定し、実施するための基盤や施設、交流拠点整備を交付金でまかなう。指定された地域では、「農山漁村の活性化のための定住等及び地域間交流の促進に関する法律(平成19年法律第48号)」に基づき、(1)農山漁村活性化プロジェクト支援交付金の交付、(2)市民農園整備促進法に基づく手続の簡略化、(3)事業用地確保のための農林地等所有権移転促進等にかかわる手続の円滑化、などの措置がとられる。また、2013年(平成25)12月には農山漁村活性化支援人材バンクが発足し、地域独自の産業振興や商品開発、環境、景観防災などについて相談できる専門家を紹介している。

 なお、2011年11月には、東日本大震災農山漁村活性化施設復興等事業が特別措置として開始され、農山漁村活性化プロジェクト支援交付金によってこれまでに整備されてきた施設の復旧、機能の回復が進められている。

[編集部]

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