辰巳上(読み)たつみあがり

精選版 日本国語大辞典 「辰巳上」の意味・読み・例文・類語

たつみ‐あがり【辰巳上】

〘名〙
① (形動) 声のかん高く大きなこと。かん高い声を出すこと。また、そのさま。
※禅鳳雑談(1513頃)上「うたいかはる時、声がたつみあかりになる」
② (形動) 言動が威丈高であり、図に乗ったさまであること。また、そのさま。⇔辰巳さがり
※本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事「万のげいのうに人のほむれば、たつみあがりがして」
※談義本・当世花街談義(1754)二「辰巳(タツミ)あがりにののしり、此偈を説ていわく」
③ 江戸深川の遊女または芸者の出身である女性。
※雑俳・柳多留‐一〇四(1828)「焼くはづさ辰巳上りの小指也」
植物はんごんそう(反魂草)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
[補注]①について、大坂の米相場は辰の日と巳の日とに高騰するという言いつたえによるものとも、龍蛇の天にのぼることに比していったものともいう。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「辰巳上」の解説

辰巳上 (タツミアガリ)

植物。キク科多年草ハンゴンソウ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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