輟朝(読み)てっちょう

精選版 日本国語大辞典 「輟朝」の意味・読み・例文・類語

てっ‐ちょう ‥テウ【輟朝】

〘名〙 喪などのため、天皇政務を行なわないこと。政事諸司によって、常のように行なわれる。廃朝
年中行事秘抄(12C末)「廃朝、諸司政如常、但天子不臨朝云々。輟朝同之」 〔庾信‐周大将軍鄭偉墓誌〕

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普及版 字通 「輟朝」の読み・字形・画数・意味

【輟朝】てつちよう(てう)

政務をみることをとりやめる。〔礼記、曲礼下〕を輟(や)めてるは、異事らずんば、必ず異慮らん。

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世界大百科事典(旧版)内の輟朝の言及

【廃朝】より

…天皇が朝廷の政務をみないこと。輟朝(てつちよう)ともいう。天皇の2等親以上の者,外祖父母,右大臣以上もしくは散一位の喪に際し廃朝3日とし,国忌(こつき)日および3等親と,百官の三位以上の喪には廃朝1日,また日食や地震などの天変地異にも廃朝するが,それらは儀制令に規定されており,その規定は江戸時代末までほぼ守られた。…

※「輟朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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