転んでもただは起きぬ(読み)ころんでもただはおきぬ

ことわざを知る辞典 「転んでもただは起きぬ」の解説

転んでもただは起きぬ

失敗したり、不利な状況におちいっても、なにがしかの利益はつかみ取ることのたとえ。

[使用例] 悪魔は、ころんでも、ただは起きない。誘惑に勝ったと思う時にも、人間は存外、負けていることがありはしないだろうか[芥川龍之介煙草と悪魔|1916]

[解説] 元は欲の深さを非難するような文脈で用いられましたが、後には苦境におちいってもなおあきらめずに、何とか立ち直りや反撃のきっかけをつかもうとする者についても用いられるようになりました。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android