越後町(読み)えちごまち

精選版 日本国語大辞典 「越後町」の意味・読み・例文・類語

えちご‐まち ヱチゴ‥【越後町】

(佐渡島(さどじま)町と並んでいたため呼ばれた) 大阪市西区新町南通の旧町名。新町遊郭の中通りにあり、下等な遊女が多かった。

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日本歴史地名大系 「越後町」の解説

越後町
えちごまち

[現在地名]北区南森みなみもり町二丁目

天神裏門てんじんうらもん筋より北へ入る町。南森町の西二筋にあたり、東筋は旅籠はたご町の北に延びる両側町、西筋は天満堀てんまほり川に沿う片側町。明暦元年(一六五五)大坂三郷町絵図に町名がみえる。大坂三郷天満組に属し、元禄一三年(一七〇〇)三郷水帳寄帳では屋敷数二六・役数三七役で、うち年寄分一役が無役。年寄は絵所徹西。前掲町絵図や「難波鶴」によると越前福井藩蔵屋敷が置かれていたが、元禄年間の大坂三郷町絵図にはみえない。

越後町
えちごちよう

中京区六角通油小路西入

南北に通る堀川ほりかわ(旧堀川小路)の東に位置し、町のやや南寄りを東西六角ろつかく(旧六角小路)が通る。

平安京条坊では、町の北側は左京四条二坊四保九町南、南側は左京四条二坊四保一〇町北の地。

町名は、寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「越後町」とある。「坊目誌」は「中昔、杉若越後といふ武人住めり、故に名とす」という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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