越中島拝借地(読み)えつちゆうじまはいしやくち

日本歴史地名大系 「越中島拝借地」の解説

越中島拝借地
えつちゆうじまはいしやくち

[現在地名]江東区越中島一丁目

大島おおしま川を挟んで中島なかじま町の南に位置する片側町。東は定浚じようざらい屋敷と同町続上納地、西と南は築出つきだし新地。深川越中島ふかがわえつちゆうじま拝借地とも称した。

文政町方書上によれば、享保五年(一七二〇)因幡いなば(現中央区)の町人角屋彦三郎が、榊原越中守屋敷上地跡で御石置場水地の場所三千九〇〇坪を自分入用をもって築立て、加えて両国橋御上場脇の関板、本所一ッ目ひとつめ御石置場(現墨田区)、合せて三ヵ所の修復を請負う代りに、水地のところを拝借地としたい旨を幕府に願出た。同六年許可され元文四年(一七三九)より一年に金三〇両ずつ上納した。寛延元年(一七四八)には家作を願出て同七年許可される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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