起出(読み)おこしいず

精選版 日本国語大辞典 「起出」の意味・読み・例文・類語

おこし‐い・ず ‥いづ【起出】

〘他ダ下二〙
① 寝ている人を起こして呼び出す。
源氏(1001‐14頃)橋姫「女ばらのおくふかきを、おこしいづるほど久しくなりて」
② 埋まっているものを掘り起こしてかき出す。
※源氏(1001‐14頃)幻「うづみたる火おこしいでて、御火桶まゐらす」

おき‐い・ず ‥いづ【起出】

〘自ダ下二〙 起きて寝所から出る。
蜻蛉(974頃)下「おきいでて、なよよかななる直衣、しほれよいほどなるかいねりの袿(うちき)ひとかさね垂れながら帯ゆるるかにて、あゆみいづるに」

おき‐・でる【起出】

〘自ダ下一〙 起きて床から、また、家から出る。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「此内鬢五郎も起出る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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