精選版 日本国語大辞典 「走物」の意味・読み・例文・類語
はしり‐もの【走物】
〘名〙
※今昔(1120頃か)二九「年の始めの走り者を生て、不食ざらむは」
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[延年の風流]
寺院の法会のおりの延年には,〈大風流〉〈小風流〉と呼ばれる演目がある。いずれも舞台には華美に飾った舟,山,車,清涼殿,塚,師子の座などの作り物が設けられ,鳥類,獣類,魚類,虫類などの被り物をつけた走物(はしりもの)と呼ばれる一団が登場してにぎやかな場面を展開するが,〈大風流〉では,王者が出て最後を舞楽で納め,〈小風流〉では臣下などワキ衆が誘(おこつり)によって風流衆を呼び出す形式をとる。これらの芸能はおもに大和の大寺で行われており,多武峰(とうのみね)にその台本が残されている。…
※「走物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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