赤松再興記(読み)あかまつさいこうき

改訂新版 世界大百科事典 「赤松再興記」の意味・わかりやすい解説

赤松再興記 (あかまつさいこうき)

嘉吉の乱(1441)により中絶した赤松氏宗家の再興もようを簡略に述べた記録。作者,成立年代ともに不明。1454年(享徳3)に起こされた赤松宗家再興の試みが翌年失敗したことから起筆。58年(長禄2)旧臣の功により一族の政則が宗家を相承するようすを述べ,戦国時代にはいり領国内の抗争のもようや細川高国・晴元の戦いと赤松政村の活躍を詳説。1539年(天文8)政村が将軍足利義晴の偏諱(へんき)を得て晴政と改名するまでを記す。《群書類従》所収。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android