赤坂表伝馬町一丁目(読み)あかさかおもててんまちよういつちようめ

日本歴史地名大系 「赤坂表伝馬町一丁目」の解説

赤坂表伝馬町一丁目
あかさかおもててんまちよういつちようめ

[現在地名]港区元赤坂もとあかさか一丁目

城の西南西、赤坂台地への入口にある町屋矢倉沢やぐらさわ往還(大山道)北側で、沿革図書などでは片側町だが、文政町方書上では両側町。東が赤坂御門前堀通、西が赤坂表伝馬町二丁目・同裏伝馬町一丁目、南は赤坂田あかさかた町一丁目・元赤坂代地・赤坂一ッ木あかさかひとつぎ町、北が外堀玉川たまがわ稲荷社。

前掲書上によると、往古は豊島郡一ッ木村のうちで、寛永一二年(一六三五)頃赤坂御門堀普請の土置場になっていたが、南伝馬みなみでんま(現中央区)の伝馬役高野新右衛門・小宮善右衛門・吉沢主計が徳川家康入部以来昼夜とも人馬の用を勤めた褒美として、翌年町奉行から赤坂御門外の明地間口七六一間を大縄で受けた。翌一四年島原一揆に人馬を調達、翌年右の三人が国役を勤めた。南伝馬町家持へ地割して赤坂新伝馬町と唱えたが、その後に表通りを表伝馬町一―二丁目、裏伝馬町一―三丁目と唱えて伝馬役三人と国役を勤める家持の下屋敷として所持していたところ、しだいにこれを持続けかねて、五間口の屋敷で一ヵ月伝馬二匹ずつ助役を勤める条件で地所を譲り、沽券屋敷になった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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