デジタル大辞泉
「豨薟」の意味・読み・例文・類語
め‐なもみ【豨=薟】
キク科の一年草。山野に生え、高さ約1メートル。全体に毛があり、葉は卵形で対生する。秋、黄色い花が多数咲く。花を包む総苞に腺毛があり、粘液を出す。漢方で全草を腫瘍などに薬用。もちなもみ。あきほこり。いしもち。《季 秋》
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め‐なもみ【豨薟】
〘名〙 キク科の一年草。各地の山野に生える。高さ五〇~一〇〇センチメートル。全体に短毛を
密布する。葉は柄をもち対生し、葉身は長さ五~一〇センチメートルの
広卵形で縁に不規則な
鋸歯(きょし)がある。九~一〇月、黄色い頭状花を円錐状につける。舌状花は小さく二~三裂する。
果実は倒卵状長楕円形で
冠毛がない。漢方では全草を干したものを豨薟
(きれん)と呼び、
神経痛、
リウマチ、中風などに用いる。漢名、豨薟。もちなもみ。
あきぼこり。いしもち。《季・秋》
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一「倉耳
(メナモミ)の根を取る。并に地に入れること
二寸なるを截り取る」 〔日本植物名彙(1884)〕
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豨薟 (メナモミ)
学名:Siegesbeckia pubescens
植物。キク科の多年草,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
世界大百科事典(旧版)内の豨薟の言及
【メナモミ】より
…〈ナモミ〉はくっつく意味の〈なずむ〉から転化したものといわれている。【小山 博滋】 メナモミや近縁のツクシメナモミS.orientalis L.(英名holy herb)は,中国では全草を豨薟(きけん)の名で薬用にする。腫毒,中風,血圧降下に効があるという。…
※「豨薟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」