改訂新版 世界大百科事典 「豊竹此太夫」の意味・わかりやすい解説 豊竹此太夫 (とよたけこのたゆう) 義太夫節の太夫。(1)初世 豊竹筑前少掾の前名。(2)2世(1726-96・享保11-寛政8) 初世の門人で,通称銭屋佐吉。豊竹八重太夫,時太夫を経て,1757年(宝暦7)2世を襲名。《質店》《合邦》《帯屋》にその風が残っているという。また《浄瑠璃節章揖》(1777)ほかの伝書も著している。なお此太夫の名跡は5世まで続いた。執筆者:井野辺 潔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報