豊山八幡神社(読み)とよやまはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「豊山八幡神社」の解説

豊山八幡神社
とよやまはちまんじんじや

[現在地名]八幡東区春の町四丁目

誉田和気命・帯仲津日子命・息長帯比売命などを祀る。旧県社。社地がある小丘は豊山(「ゆたかやま」ともいう)とよばれ、江戸時代には尾倉おぐら村の北部にあたり、長崎街道に北面していた。以前は前田まえだ村の貴布禰田きぶねたにあったが、のちに現在地に移転したという(「続風土記附録」など)。遷座の時期について、社伝は光孝天皇の時代とし、「遠賀郡誌」は永享一一年(一四三九)には現在地にあったとする。古くは小倉おぐら庄八ヵ村(尾倉・前田・藤田・熊手・大蔵・枝光・中原・戸畑の各村)の本社であったとされ(続風土記拾遺。「県神社誌」は小倉庄六ヵ村とし、藤田村・熊手村を除いている)、中世には麻生氏・大内氏から崇敬されたという(「八幡市史」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android