谷川瀬村(読み)やがわせむら

日本歴史地名大系 「谷川瀬村」の解説

谷川瀬村
やがわせむら

[現在地名]いわき市平谷川瀬たいらやがわせ明治団地めいじだんち

しん川右岸にあり、北対岸は磐城平いわきたいら城下、西は小島おじま村、南は上荒川かみあらかわ村・下荒川村、東は南白土みなみしらど村。矢河子・矢河瀬などとも記される。永仁二年(一二九四)一一月一一日の伊賀頼泰譲状案(飯野八幡宮文書、以下断りのない場合同文書)によれば「岩城郡之内、好島西庄之内、預所職、同領家分、飯野郷之内付、河中子・北目・新田・矢河子者」が嫡子光貞に譲られている。同五年八月八日の八幡宮鳥居作料等配分状案によれば、飯野いいの八幡宮の鳥居作料のうち「三百六十文 白米四升五合 仏崎矢河子」を負担している。建武二年(一三三五)五月一三日の北畠顕家下文案によれば「当郡矢河子村内伊賀守頼泰女子跡事」が伊賀三郎盛光に勲功の賞として宛行われた。貞和三年(一三四七)八月一日の吉良貞家寄進状によれば「同郡矢河子村地頭職事」が飯野八幡宮に寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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