讃岐坊(読み)さぬきぼう

日本歴史地名大系 「讃岐坊」の解説

讃岐坊
さぬきぼう

[現在地名]萩市見島 本村

本村ほんむら集落の北部にある。真言宗御室派。本尊は不動明王。

応永年中(一三九四―一四二八)創建で、開基大内義弘開山は了開阿闍梨と伝える。中世以降、島内の八幡・客幡かくまん両宮の社坊で、その別当も勤めていた。応永二〇年銘の当寺の梵鐘(市指定有形文化財)には「長州大津郡見島郷覚満宮」とある。鐘は当時の地頭山田弘貞が客満宮に寄進したもので、客満宮はのちの客幡宮である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android