誥命(読み)こうめい

精選版 日本国語大辞典 「誥命」の意味・読み・例文・類語

こう‐めい カウ‥【誥命】

〘名〙 (「誥」は天子が下に告げる辞、「命」は命ずる辞) 天子の命令。また広く、一般の人民に対して出される命令。詔命。〔制度通(1724)〕〔後漢書‐竇憲伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「誥命」の読み・字形・画数・意味

【誥命】こう(かう)めい

天子が命ずる辞。〔後漢書、竇憲伝〕和位し、太后す。侍中を以て、にては密を幹(ただ)し、出でては誥命を宣(の)ぶ。

字通「誥」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の誥命の言及

【誥】より

…言をもって人に告げるところからこの字が使われ,《尚書》の〈康誥〉〈大誥〉〈酒誥〉等みなそれに属し,おもおもしい言葉で臣民に宣言されている。官吏の任命や封爵の賜与も誥によって行われたので,後世はもっぱらその意味に用いられ,辞令が制誥,誥命,誥とよばれた。誥は立派な綾絹で表装され,大型の朱印を押したものが一般で,清代には満漢両文が併記された。…

※「誥命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」