記号消費(読み)きごうしょうひ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「記号消費」の意味・わかりやすい解説

記号消費
きごうしょうひ

デザイン形状,ブランドネーム,色,容器などによって表象された感覚性や,イメージ作用によって形成された製品価値に基づく消費を指す。 J.ボードリヤールは,物的飽和化・成熟化の中で,消費対象としての製品の価値は,その品質性能,機能といった有用性によって形成される価値よりも,製品に付与された意味の記号性によって形成された価値によって判断されるようになっている,という。面白いブランドネームやユニークなデザインを持った製品がヒットしているのは,記号的価値が消費において重視されるようになった現れである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android