計り無し(読み)ハカリナシ

デジタル大辞泉 「計り無し」の意味・読み・例文・類語

はか・し

手立てがない。どうしようもない。
「―・く便りなき学生」〈宇津保・祭の使〉
無量である。数えきれない。計りきれない。
一日出家功徳は―・きものなれば」〈夢浮橋
(「言うはかりなし」「申すはかりなし」の形で)なんとも言いようがない。言い尽くせない。
「たのしみさかえ、申すはかりもなかりつるに」〈平家・三〉
思慮がない。分別がない。
「隆方は―・き心ばへにて」〈今鏡・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android