言滑(読み)いいすべらす

精選版 日本国語大辞典 「言滑」の意味・読み・例文・類語

いい‐すべら・す いひ‥【言滑】

[1] 〘他サ下二〙 調子にのって、言ってはならないことを言う。口をすべらす。
浄瑠璃・浦島年代記(1722)三「そこゐの悪を座興になし、いひすべらする油口
[2] 〘他サ四〙 (一)に同じ。
細君(1889)〈坪内逍遙〉一「『女中はわたくし一個(ひとり)』と言ひ滑らして噤ぐ口」

いい‐すべ・す いひ‥【言滑】

〘他サ四〙 言いのがれをする。
源氏(1001‐14頃)若菜下「あなづりにくきあたりなれば、えしもいひすべし給はで、おはしましそめぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android