見るべきほどのことは見つ(読み)みるべきほどのことはみつ

故事成語を知る辞典 の解説

見るべきほどのことは見つ

自分の人生で、味わわなければならないものはすべて味わい尽くしたという、突き詰めた心境を表すことば。

[由来] 「平家物語―一一」に出て来る、平安時代武将たいらのとももりセリフから。一一八五年の壇ノ浦戦いの際、平家一門の人々が死んでいくのを見届けた知盛は、「見るべきほどのことは見つ、今は自害せん」と言って、家臣と二人で海の底へと沈んでいったということです。

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