西蝦夷地日記(読み)にしえぞちにつき

日本歴史地名大系 「西蝦夷地日記」の解説

西蝦夷地日記
にしえぞちにつき

田草川伝次郎著

成立 文化四年

解説 文化三―四年のロシア船の北辺襲撃後、幕府の若年寄堀田摂津守の蝦夷地視察に随行した御小人目付の筆者が、近藤重蔵・山田忠兵衛とともに西蝦夷地の天塩・宗谷・利尻方面の調査に派遣された折の日記。西蝦夷地直轄の下調べの目的があったらしく、旅程道筋のほか各場所について知行主・請負人・支配人・役付アイヌの名前やアイヌの人口、運上屋・船数などを記す。帰路はテシオ越の近藤重蔵と別れ、留萌石狩勇払長万部を経由して箱館に戻る。

活字本 昭和一九年刊

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報