西洞院通(読み)にしのとういんどおり

日本歴史地名大系 「西洞院通」の解説

西洞院通
にしのとういんどおり

平安京開設時に開かれた西洞院大路にほぼ該当。上・中・下京を南北に貫通。「坊目誌」は「北は元誓願寺通に起り、南は三哲通に至る、(中略)文明以来四条以南荒廃し、天正年中再開する所なり」と記す。また、名称由来を「古へ洞院川あり。故に洞院西大路とも称す」とする。

平安時代末期から、本通を中心とした火災は頻繁に起こっており、寛治元年(一〇八七)二月二四日には、「四条南、五条北、西洞院東、室町西小屋等」(中右記)、嘉承元年(一一〇六)六月一九日には「従二条北、従大炊御門南、従西洞院東、従室町ハ西」(重憲記)が焼亡している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報