西後屋敷村(読み)にしごやしきむら

日本歴史地名大系 「西後屋敷村」の解説

西後屋敷村
にしごやしきむら

[現在地名]山梨市上之割かみのわりさんしよ鴨居寺かもいでら

小原東分こばらひがしぶん村の東にあり、笛吹川の支流おも川が村の南端を流れる平坦地に広がる。東は東後屋敷村地名の起りについて「甲斐国志」は、武田金吾という者の屋敷跡があったことによるとしているが、地元の言伝えによると、昔五つの屋敷があったことから、五屋敷とよぶようになったという。中世は後屋敷郷に含まれた。慶長古高帳に西後屋敷とみえ、高六〇一石余、幕府領。ほかに大明神(現諏訪神社)領二石余があった。明暦三年(一六五七)には旗本駒井・秋善領(「牛奥山入会ニ付訴状」三森俊雄家文書)、元禄郷帳では旗本駒井・神谷領および諏訪明神領、宝永二年(一七〇五)甲府藩領となり、以後の領主変遷下井尻しもいじり村に同じ。正徳元年(一七一一)検地帳(県立図書館蔵)では高一千四石余、反別は田三八町余・畑五一町八反余・屋敷一〇町五反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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