裾濃・末濃(読み)すそご

精選版 日本国語大辞典 「裾濃・末濃」の意味・読み・例文・類語

すそ‐ご【裾濃・末濃】

[1] 〘名〙 白地下方をしだいにぼかして濃くする染色法。布帛(ふはく)の場合、織色(おりいろ)によるものと染色(そめいろ)によるものとがある。甲冑(かっちゅう)の威(おどし)配色では、上を白、次を黄とし、しだいに淡い色から濃い色とする。すそごう。すえご。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「むらさきのすそごに縫物して」
[2] 琵琶名器の名。〔夜鶴庭訓抄(平安末)〕

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