衣擦・衣摺(読み)きぬずれ

精選版 日本国語大辞典 「衣擦・衣摺」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐ずれ【衣擦・衣摺】

〘名〙
① 着ている衣服のすそなどがすれあうこと。また、その音。
舞姫(1906)〈与謝野晶子〉「知恩院(ちをゐん)の鐘が覚(さ)まさぬ人さめぬ扇もとむるわが衣(キヌ)ずれに」
② 絹類を着ないで、木綿類を着ること。
浄瑠璃・忠義墳盟約大石(1797)八「みかけ許(ばかり)は天川屋、かうとう風の絹(キヌ)ずれ男」

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