行合川(読み)ゆきあいがわ

日本歴史地名大系 「行合川」の解説

行合川
ゆきあいがわ

行逢川とも書く。田鍋たなべ(田辺)池の谷奥を源とし、江ノ島電鉄七里しちりはま駅の東脇を流れて七里ヶ浜に注ぐ。全長約六〇〇メートル余の小川。「日蓮聖人註画讃」によると、文永八年(一二七一)九月一二日、捕らえられた日蓮はたつくち(現藤沢市)首ノ座についたが、突然、太刀が折れ、地が震え、稲妻が起きるなどの奇瑞が出現し、その旨を幕府に伝える使者と執権北条時宗の日蓮赦免の使者とが金洗沢かねあらいざわの浜で往向かったといい、これをうけてか「鎌倉志」や「風土記稿」は両方の使者がこの川で行会ったので川名が付いたとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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