行出(読み)おこないいず

精選版 日本国語大辞典 「行出」の意味・読み・例文・類語

おこない‐い・ず おこなひいづ【行出】

〘他ダ下二〙
① 仏道修行の功徳法力によってその霊験を現わす。おこないいだす。
古本説話集(1130頃か)六五「この毗沙門(びさもん)は命蓮聖(まうれんひじり)の、をこなひいでたてまつりたるけるとか」
物事処置について指図する。
落窪(10C後)二「かかる、いみじと思ひて、『胴かきすゑよ』とおこなひいでたるに」

おこない‐いだ・す おこなひ‥【行出】

〘他サ四〙 =おこないいず(行出)
源氏(1001‐14頃)賢木「『山寺には、いみじき光、おこなひいだしたてまつれり』と、『仏の御面目あり』と、あやしの法師ばらまで、喜びあへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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