衆参同日選挙(読み)しゅうさんどうじつせんきょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「衆参同日選挙」の意味・わかりやすい解説

衆参同日選挙
しゅうさんどうじつせんきょ

衆議院議員選挙 (総選挙) と参議院議員選挙の投票日が同一日に重なること。ほとんどの場合,総選挙は衆議院の解散によって行なわれるので,現実には内閣が衆議院の解散と総選挙の公示を参議院の投票日に合うように計算して行なったときに,衆参同日選挙が成り立つ。 1980年6月と 86年7月の参議院選挙のときに同日選挙となり,2度とも衆院参院自民党大勝となったが,自民党は「天気の良い投票日には得票率が伸びる」といわれているように,半ば浮動票に近い,弱い自民党支持者の票を多く集めて勝つ傾向が強くなっているので,投票率が高い同日選挙のほうが勝ちやすいからである。ただし国会審議に空白期間ができるという政治学理論上の批判もある。

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