血路を開く(読み)けつろをひらく

精選版 日本国語大辞典 「血路を開く」の意味・読み・例文・類語

けつろ【血路】 を 開(ひら)

① 囲みを切りぬけて逃げる道をつくる。敵の包囲を破って逃げる。
読本椿説弓張月(1807‐11)前「太刀長刀の刀尖(きっさき)を揃へ〈略〉東を打(うち)西を靡け、終に一条(ひとすぢ)血路(ケツロ)をひらき、東南を投(さ)して走りける」
② 困難な事態の解決方法をみつける。困難をきりぬける。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「『それからね。お鉄の縁談だがね』と漸く一条の血路(ケツロ)を開(ヒラ)く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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