虫川番所跡(読み)むしかわばんしよあと

日本歴史地名大系 「虫川番所跡」の解説

虫川番所跡
むしかわばんしよあと

[現在地名]糸魚川市大谷内 虫川

ひめ川支流の虫川に沿い、大谷内おおやちの虫川集落字ウチコシにある。菅沼すがぬまを経て信濃国へ至る川西かわにし道におかれた番所。上杉謙信は塩の道である姫川道を重視し、天正二年(一五七四)八月、東通りの根知ねち山口やまぐち、西通りの今井いまい谷虫川に御法式御条目五ヵ条を出しており、番所の設置は、遅くともこの時までになされている。定によれば、町人百姓でも刀を帯びた者は通さないという厳しいものである(糸魚川市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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