虫崎村(読み)むしさきむら

日本歴史地名大系 「虫崎村」の解説

虫崎村
むしさきむら

[現在地名]両津市虫崎

大佐渡内海府うちかいふ海岸の南端に位置する。南は黒姫くろひめ村、北は北小浦きたこうら村。後背地は岩谷口いわやぐち(現相川町)と入会をなす。集落の多くは村のほぼ中央兵庫ひようご崎南側の大道だいどう川・みやノ川間の段丘上にかけて海に面して列村形態をなす。北の浜端にまつ島・弁天べんてん岩、南に殿との崎・橋掛はしかけ岩がある。近世初めに北小浦村との山論があり、明暦元年(一六五五)には黒姫・見立みたて鷲崎わしざきの各村名主立会で証文(虫崎区有)が取交わされている。元禄七年(一六九四)検地帳(同区有)では、田二町五反余・畑二町九反余で、名請人二四人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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