藻川村(読み)もがわむら

日本歴史地名大系 「藻川村」の解説

藻川村
もがわむら

[現在地名]五所川原市藻川

岩木川下流右岸に位置し、南は鶴ヶ岡つるがおか村に接する。

貞享四年(一六八七)検地帳に田方一四町九反四畝七歩・畑方一五町四反九畝二四歩、田畑屋敷合せて三〇町四反四畝一歩、村高一五〇・一二八石、留林五ヵ所とある。寛永年間(一六二四―四四)から開発された五所川原新田の一つで、天和元年(一六八一)五所川原遣へ入り、大泊おおどまり村を藻川村と改称したという(三好村郷土誌)茂川もがわ村とも記される。元禄三年(一六九〇)には広田組に属し、村位は下で、家数二七、うち庄屋一・百姓八・水呑一八であった(平山日記)。延享元年(一七四四)の御郡中所々海道宿継駄賃御定(平山日記)に、高瀬村から夏本荷一九文、歩行夫一〇文とある。大泊は岩木川水運の河港で、みなと村と蒔田まきた(現北津軽郡金木町)を結ぶ位置にあった。

岩木川と川の合流する氾濫原にあり、昭和二八年(一九五三)に鉄筋コンクリート製逆流防止樋門が完成するまで水害を受けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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