…30年代にはマルクス経済学の興隆に刺激されて,経営学においても個別資本の運動法則を解明し,現実の企業活動を批判的に研究する個別資本説ないし批判経営学の流れが中西寅雄,馬場克三らによって始められた。他方,ドイツ経営学の基礎のうえにアメリカ経営学の問題意識を接合させた研究が馬場敬治や藻利重隆によって進められ,これらが第2次大戦後に引き継がれた。 戦後はさまざまの経路を経てアメリカの経営手法が日本に紹介されたが,経営学もこの影響を受け,人間関係論などアメリカ経営学の諸理論の研究が盛んになり,高宮晋,山城章らを中心に日本の現実の企業経営の近代化ないし合理化に直接間接の貢献をした。…
※「藻利重隆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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