藺町(読み)いまち

日本歴史地名大系 「藺町」の解説

藺町
いまち

[現在地名]福山市昭和しようわ

なか町の東に位置し、はま(入江)に架かるしん(木綿橋)から神島かしま(上市)を通り南行する通りに面する両側町。水野時代福山城下地図に「イ町」とみえ、「備陽六郡志」は「沼隈郡のものども、六斎の市に藺を売買し侍る故、町の名とす」と記す。

「水野家御時代咄伝聞伝留書」に「藺町其砌は藺刈り立、下市・中市・上市畳表買売繁栄ニ、人出多、旁ニ付、専ら藺草売買も繁昌之由、其節は備中辺、御領分之内ニも藺作出来候、御城下へ持出候事之由、其外織糸荒苧、松節夥しく商ひ有之候、夫々二座有之候由」とあり、神島市での畳表取引に連関して、当町で材料である藺草や荒苧が取引され、藺座・糸座の二座があったことが知られる。

藺町
いのまち

[現在地名]大和郡山市藺町

天正一六年(一五八八)の郡山惣町分日記(春岳院文書)にみえる内町(箱本)一三町のうち

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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