藪田東遺跡(読み)やぶたひがしいせき

日本歴史地名大系 「藪田東遺跡」の解説

藪田東遺跡
やぶたひがしいせき

[現在地名]月夜野町月夜野 橋上

利根川右岸の大峰おおみね山の山裾を利用した、月夜野古窯跡群の支群の一つである藪田支群に東接して位置し、粘土採掘壙を伴う窯業生産集団の集落跡である。調査は国道二九一号街路改良に伴い昭和五四年(一九七九)に実施され、一一ヵ所の粘土採掘壙と八軒の住居跡が検出された。基盤層は洪積世における第三系の二次堆積土層で、粘土採掘壙群はこれを掘抜き、結果的に一一群もの採掘壙が生じたものであるが、それらは藪田支群に伴う採掘壙群の全貌ではなく、採掘壙群の東端であり、さらに採掘壙群は調査地外の両方に向かって延びて拡大する傾向があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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