精選版 日本国語大辞典 「藪内紹智」の意味・読み・例文・類語
やぶのうち‐じょうち【藪内紹智】
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安土(あづち)桃山~江戸初期の茶人。藪内流の初祖。藪中斎(そうちゅうさい)、剣仲(けんちゅう)、子的(してき)、宗胤(そういん)と号す。出自については不詳。家伝によれば、室町将軍家の同朋衆(どうぼうしゅう)で、致仕後尼崎(あまがさき)に住んだ藪内宗把(そうは)の養嗣子(ようしし)になったとするが、『天王寺屋(てんのうじや)会記』に所見する堺(さかい)の茶人「やぶの内」宗和(そうわ)・道和(どうわ)はその一族か。武野紹鴎(たけのじょうおう)に師事し、十余歳年長の相弟子千利休(せんのりきゅう)と親交したが、のちに袂(たもと)を分かったという。春屋宗園(しゅんおくそうえん)に参禅し、1595年(文禄4)剣仲の道号を受けた。古田織部(おりべ)の妹を妻とした関係で、織部の賜死後、京屋敷にあった茶室燕庵(えんなん)を受け継いだ。
[村井康彦]
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