藤掛村(読み)ふじかかりむら

日本歴史地名大系 「藤掛村」の解説

藤掛村
ふじかかりむら

[現在地名]櫛引町三千刈さんぜんがり

上山添かみやまぞえ村の東にあり、あか川を隔てて東は黒川くろかわ村。集落は六十里越街道から東に分岐して赤川を舟で渡り黒川村に至る道と、勝福寺しようふくじ(現鶴岡市)東荒屋ひがしあらや村とを結ぶ道との交差点に位置する。永禄一一年(一五六八)に上杉氏に反乱を起こした越後村上城主本庄繁長の拠点となり、同一二年一月一三日の上杉輝虎書状写(歴代古案所収文書)に「藤掛江進陣」などと記される藤掛城を当地に比定する説もある。

藤掛村
ふじかけむら

[現在地名]西山町藤掛

北は田沢たざわ村、南は二田ふただ村、東は三島さんとう三島谷みしまだに(現長岡市)、西は池浦いけうら村。東・南・北の三方が山に囲まれ、中央に峰が走り、山林が多く耕地が分散している。地名は二田の物部もののべ神社の参道藤蔓で作った懸橋があった故事によると伝える(西山町誌)。永禄三年(一五六〇)一〇月吉日の貫屋家兼売券案(来田文書)に「藤かけ」とあり、伊勢御師の檀那が所在したと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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